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プレスコア
主な使用用途/コンプレッサー、
小・中容量電源
プレスコアは板厚の薄い電磁鋼板を、高速プレス機により打ち抜いた上で、積み重ね(積層)て製造される
金属加工部品の呼称になります。(「鉄心」とも呼ばれます。)
この「プレスコア(積層鉄心)」に銅線等を組みつけて、変圧器(トランス)やモータになります。
電磁鋼板を使用したプレスコアは、渦電流損による発熱等のエネルギーロスを抑制し、電気機器の省エネ性能向上に貢献する重要な部品であり、工場・家庭用電気製品、自動車などの幅広い分野で使用されています。当社ではトランス用EIコア、各種モーター用コアを製造しております
プレスコアの製造プロセス
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■材料選定
プレスコアに使用される鋼板は、一般的な冷延鋼板でも良いのですが、高性能なパフォーマンスを実現する為には、より高品質な絶縁被膜でコーティングされた電磁鋼板が選定されます。
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■金型選定
選定された電磁鋼板のフープから連続的に、打ち抜く(プレス)する為に、1/100㎜単位の寸法公差精度を確保する精密金型を準備する必要があります。
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■高速プレス機
プレスコアは⼀般的には0.3㎜〜0.5㎜の厚さの電磁鋼板を積層する為、高速でかつ高精度に打ち抜く(プレス)する為のプレス機が必要で、コアの大きさに合わせて数種類のプレス機が必要となります。
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■プレス加工
電磁鋼板のフープ材を精密な専用の金型を搭載した高速プレス機で連続的に打ち抜き(プレス)ますが、モータ用のプレスコアにおいては、金型内で「カシメ」と呼ばれる単板同士を締結することもあります。
トランス用コアにおいては、締結をせずに単純に単板として打ち抜き(プレス)だけを行ういます。 -
■歪取焼鈍
打ち抜き(プレス)やカシメ加加工をすることで発生した「加工歪み」によって、本来の電磁鋼板の性能が劣化する為、高温で焼鈍処理を行い、本来の性能に回復させたり、電磁鋼板の結晶粒を成長させて本来の性能よりも向上させる処理を行う場合もあります。
■性能評価
プレスコアは、これらの加工された鋼板を組み合わせてコアを構築する際に使用されます。このコアはトランスフォーマーやモーターの中心部分であり、電磁場の形成とエネルギー変換を担当します。
プレスコアの適切な設計と製造は、電気機器の効率と性能に直接影響を与えるため、非常に重要です。高品質なプレスコアは、電力損失を最小限に抑え、効率的なエネルギー変換を実現するのに役立ちます。
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